5月のおすすめ本紹介~一般書籍編~

新緑の季節がやってきました。はねときがオープンして早3か月です。今月からオープン日も増え、店頭の本も一部入れ替わるなど、少しづつ変化しています。そんなはねときを一緒に楽しんでいただけると嬉しいです。

さて、今月も本の紹介をします。毎年5月5日のこどもの日から1週間は、こども家庭庁により「こどもまんなか 児童福祉週間」と定められています。今月は児童福祉週間に合わせて、子どものメンタルヘルスに関する本を主に紹介します。
絵本や児童書、一般書籍など様々なジャンルがあるので、今回は「一般書籍編」と「絵本・児童書編」の2回に分けて投稿していきます。

また、はねときで扱う本の選書にご協力いただいた、「まちの保育園 小竹向原」の看護師である若村みさきさんにご紹介をいただいた本も載せています。実際に子どもたちと関わる仕事をしている若村さんの視点からの紹介も、ぜひお楽しみください。



♢子どものウェルビーイングとひびきあう(明石書店) 著者:山口有紗


全てのページに付箋を貼りたいほど、自分の指標になると感じた一冊です。
「大人は『権利』と『日常生活』を切り離して考えているからいつになっても子どもの実生活に子どもの権利がないのだと思う」ハッとさせられる、子どもの言葉です。「死にたいほどつらいけどどうしようもないこのしんどさに、一緒に留まってくれる存在」ーそんな、子どもの隣に座って一緒に考えることを子どもに受け入れてもらえる、そんな存在でありたいな、そのためには自分はどうあれば……この本を繰り返し読みながら、考え、行動し続けたいと思っています。(若村みさき)


♢きみの体は何者か(筑摩書房) 著者:伊藤亜紗


「偶然与えられてしまった体をどう生きるか」

「ちょっとダメな体を認めること。それが体の声を聞くためには必要だし、きみが自分を受け入れて、自分を好きになるためにも必要だ。」

思い通りにならない自分の体と、どうすればともに生きていけるか、そんな考え方のヒントをくれる本です。(若村みさき)


♢知っておきたい 子どもの権利:わたしを守る「子どもの権利条約」事例集(平凡社) 著者:鴻巣麻里香


権利条約、と言われるとちょっと難しく感じてしまうかも知れませんが、この本では条約ひとつひとつが事例とともにわかりやすく紹介されています。子どもの権利条約が、子どもの生活、ひいては自分の生活と地続きのものであることが理解できます。

子どもの権利条約を保証し、尊重することは全ての国民の義務ですが、子どもに関わるおとなですら、子どもの権利条約について、身近に、真剣に考えたことがある人はそれほど多くないのではないでしょうか。『こども基本法 こどもガイドブック』も併せて紹介したいです。(若村みさき)


♢アダルト・チルドレン―自己責任の罠を抜け出し、私の人生を取り戻す(学芸みらい社) 著者:信田さよ子


家族との関係で悩むことは、誰しも少なからずあると思います。家庭と一言で言ってもその内情は様々で、傍から見るだけでは見えない何かが起こっているでしょう。特に幼少期は自分が育ってきた家庭が自分にとって当たり前の世界で、家庭での出来事が自分の生きづらさに繋がるという発想にならないこともあるかもしれません。副題にある「自己責任の罠を抜け出す」ために、そうならざるを得なかった自身の背景を見つめ直すきっかけになるのではないでしょうか。



今回は、実際に保育園で子どもたちと関わる若村さんの視点から選書していただいた本を紹介しました。また、今は子どもではなくても、子どもだった頃のトラウマや傷つきを抱えている人に読んでもらえるような本も選んでいます。子どものメンタルヘルスについて、様々な視点から考えるきっかけになると嬉しいです。

次回は絵本・児童書編です。そちらも併せてお楽しみください。