7月のおすすめ本紹介②

今回は中学生のみなさんに向けて、夏休みにおすすめの本を紹介していきます。
読書感想文などの宿題の参考にしてみてくださいね。



♢かがみの孤城(ポプラ社)作者:辻村深月


学校で居場所をなくし不登校になった少女「こころ」が、鏡の中の城に集められた見知らぬ中学生6人とともに、どんな願いも一つだけ叶うという「鍵」を探す物語。

今となっては『たかが学校』なんて狭い世界だったと言えますが、当時はそれが全てで、「行けなくなったらどこにも居場所がない」と思っていました。だから居場所を守るために、馴染むのに必死になったり、合わせたくない意見にも合わせたり。または、行くのが難しくて行かないことを選んだり。子どもなりに『闘って』いたように思います。だけど、大人になったからこそ言えるのは、どこかに助けてくれる人はいるということ。それは学校の先生かもしれないし、家族かもしれない、外部の誰かかもしれない。「自分の言ったことを本当に信じてもらえるだろうか、受け止めてもらえるだろうか」と誰かに話すだけでも緊張しますが、聞いてほしい・助けてほしいと思った時には勇気をもって誰かを頼ってほしい。

それぞれの気持ちの揺れが繊細に描かれていて、お互いの痛みを共有しながらみんなが少しずつ前向きになっていく姿に励まされます。ラストに向けての伏線回収も怒涛に進んでいくため、長編ですが読みやすいと思います。

♢わたしはわたし。あなたじゃない。(リトル・モア) 著者:鴻巣麻里香


バウンダリーとは、自分と相手の間に引く境界線のことを指します。例えば、他人が入ると不快感を感じる身体的な距離を指すパーソナルスペースも、バウンダリーの一種です。バウンダリーにはそういった物理的な距離だけではなく、心理的なものも含まれます。

この本には、学校や家庭など様々な場面で起こる問題に対し、バウンダリーを引くことで人間関係の悩みを軽くしていく方法が書かれています。10代に向けた本ではありますが、バウンダリーについて知りたい大人の方にもおすすめです。

♢見た目が気になる 著・編:河出書房新社


わたしは小学生の頃「ブスティ」というあだ名で友人たちに呼ばれ、そのコミュニティでの居場所を守るために、嫌だと言えずに受け入れていました。それからずっと、自分の外見を否定的に捉えながらも、服が個性的ならそれでキャラクターとして成立するんや、とか、組織の中で役割があれば居場所があるんや、とか、もがきながら学生時代を乗り越えてきました。きっといろんな乗り越え方があって、この本では26の例を知ることができます。(まちの保育園小竹向原・若村みさき)